「ライターとしてクライアントと直接契約をしたいけど不安」
「直接契約するリスクと対策を詳しく知りたい」
フリーランスや副業のWebライターとして活動していて、クライアントと直接契約の上で仕事をしたいという人は少なくないのではないでしょうか。
クラウドソーシングを利用すると手数料が取られますが、直接契約なら手数料は発生せず、単価も高くなる傾向にあります。
しかし、クライアントと直接やり取りする必要があるため、何かあった時は全て自分で対応しなければなりません。報酬が支払われない、高額な損害賠償を請求された、といったことは珍しくないです。
トラブルを防止し、いざという時に冷静に対応できるよう、直接契約についてしっかり理解しておく必要があるでしょう。
そこで本記事では、フリーランスのWebライター向けに直接契約のメリットやリスク、あらかじめ取っておくべき対策などについて詳しく解説していきます。
本記事を読んで安心して直接契約の仕事を獲得していきましょう。
目次
Webライターが直接契約で仕事するメリット
そもそも直接契約のメリットはどんなところにあるのかという疑問を持つ方もいるかと思います。
本章では、Webライターが直接契約で仕事するメリットについて説明していきます。
手数料が取られない
クラウドソーシングサイトなどを利用して、Webライターの案件を受注すると、一般的には手数料が取られます。
有名なクラウドソーシングサイトであるクラウドワークスやランサーズだと手数料は報酬に対して2割(報酬が10万以下の場合)取られますので、かなりの負担です。
そのため、高い手数料を取られることなくWebライターの報酬を上げていくなら、直接契約の案件を増やすというのがどうしても選択肢となってきます。
手数料の安いクラウドソーシングサイトもあります。直接契約が不安なら手数料の安いクラウドソーシングサイトの利用も検討してみましょう。
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単価が高い傾向にある
クライアント側がクラウドソーシングサイトに仕事を発注する場合も手数料が取られるので、クライアントとしても直接契約するメリットがあります。
直接契約なら仕事発注による手数料がかからないので、その分Webライターに払う報酬も増やすことができます。
また、クラウドソーシングサイトで探すよりも単価が高い傾向にあるため、低単価で消耗しにくいです。
そのため、直接契約だとクラウドソーシングサイト上よりも単価の高い案件が多いです。
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継続案件になりやすい
Webライターと直接契約する案件は長期的な契約となる場合が多く、継続案件になりやすいです。
クラウドソーシングサイトだと大量のWebライターを募集し、1記事だけ担当してもらって終わりということも少なくありません。
クライアントとしてもコミュニケーションがとりやすく、ある程度質の高い記事をしっかり書けるWebライターと長く付き合いたいですし、いちいち採用する手間をかけたくないものです。
収入を安定させるという意味でも、直接契約ができるクライアントとお付き合いするメリットは大きいと言えます。
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クライアントと信頼関係を築きやすい
直接契約だとクライアントと密にコミュニケーションを取る傾向にあり、信頼関係を築きやすいです。
クラウドソーシングサイトだと仕事の指示とマニュアルだけ送られて、納品したら終わりということも少なくありません。
また、クラウドソーシングサイトは低単価で安くワーカーを雇おうというクライアントも少なくなく、クライアントワークで消耗するケースもよく聞きます。
直接契約なら仕事や単価などについてしっかり話せて、仕事の幅は広がり、単価交渉も気軽にできます。
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Webライターが直接契約の仕事を探す方法
本章では、Webライターが直接契約の仕事を探す方法について紹介していきます。
SNSで案件を探す
SNSではメディアの担当者がWebライターを募集していることが多いです。
中でもTwitterは案件募集のツイートは簡単に探すことができると思います。
「ライター募集」などでキーワード検索、タグ検索すれば見つけやすいでしょう。
メディアに直接応募する
Webライター募集しているメディアに直接応募するのも有効です。
ネットでWebライター募集といったキーワードで検索すると結構求人募集が出てきます。
気になるメディアがあったら、Webライター募集のページがないかチェックしてみましょう。
オフライン営業
オフラインで営業し、サイトやブログを運営している事業主さんに提案するのもおすすめです。
特にメディアを運営している人と知り合いがいないという場合は、フリーランスや個人事業主が集まりやすいコワーキングスペースなどのイベントに参加して営業するのも有効です。
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Webライターが直接契約の仕事を獲得するポイント
本章では、Webライターが直接契約の仕事を獲得するポイントについて解説していきます。
実績のアピール
Webライターとして実績を提示できるとクライアントとしても採用の可否を判断しやすいです。
Webライターの案件自体は多いですが、記事を作成したライターの公開実績とできる案件は多くありません。
ライターの公開実績とできる案件に応募して、クライアントに提示しやすい実績を作っておくことが大事です。
ポートフォリオを作っておく
直接契約かどうかに関わらず、Webライターの案件に募集する際には作成した記事を提示するよう求められることが多いです。
そんな時にすぐ提示できるようポートフォリオを作っておくことが大事です。
前述の公開実績があれば、その文章を見せればすぐですが、公開実績がないなら別途記事を作っておく必要があります。
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SEOの基礎知識も学んでおく
直接契約するくらいならSEOの知識があったほうがよいです。
その方が構成から担当できますし、クライアントとしてもワーカーに仕事の大部分を任すことができてメリットがあります。
クライアントからより信頼されるようになり、中長期的な契約となる可能性も高くなるでしょう。
少なくともキーワード選定方法やキーワードツールの使い方くらいは身につけておくことをおすすめします。
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ブログを開設しておく
自分でブログを開設しておけば、Wordpressや文字装飾、画像選定、SEOなどブログ運営のスキルもあることを証明できるので、自分のブログを開設しておくのもおすすめです。
実際に自分の書いた記事が検索上位を取れていればそれ自体が実績となり、応募時に大きなアピールポイントとなります。
ブログ運営が軌道に乗ればブログから収益も得ることができますから収入の柱を複数作るという意味でもおすすめです。
ブログは無料ブログ(はてなブログやアメブロ)でもできますが、Wordpressスキルの習得もしたいので、できればWordpressにてブログを開設しましょう。
ブログの始め方やWordpressの開設方法については下記の記事ご覧ください。
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Webライターが直接契約で仕事するリスク
Webライターが直接契約で仕事することはリスクもはらんでいます。
本章では、直接契約のどんなところに気をつけたらいいのか解説していきます。
報酬が支払われない
クライアントの指示通りにしっかり記事を書いて、期日前に納品したのに報酬が支払われないというトラブルは少なくないです。
クラウドソーシングサイトでは仮払いの仕組みのあったりするので、クライアントからの報酬未払いのリスクは防げますが、直接契約だとそうはいきません。
仕事をする前に報酬の支払いについてクライアントとしっかり話し合い、できれば契約者などを交わしておく必要があるでしょう(詳しくは後述)。
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クライアントからの連絡が途絶える
こちらもきちんと仕事・納品したのに、クライアントからの連絡が途絶えてしまうケースです。
クラウドソーシングサイトだと連絡が途絶えても、納品さえすればシステム的に報酬が支払われますが、直接契約だと進展しません。
当初の依頼にない業務を指示される
当初約束していた業務内容の範囲を超えて次々と仕事を依頼されることもあります。
Webライターの記事執筆だと、納品後に記事の修正・追加、その他付随業務を何回も依頼されるといったケースです。
ちょっとした内容なら、当初の依頼にない業務を指示されても、クライアントとの関係を考慮してそのまま仕事するかもしれません。
しかし、追加の依頼が報酬に見合わない仕事量、スキルを要求するものならフリーランスとしては断りたいところです。
この点も仕事前にWebライターとして行う業務の範囲を明確にしておく必要があるでしょう。
Webライターが直接契約する上でしておきたいこと
フリーランスのWebライターが直接契約で仕事する上でしておきたいことを紹介していきます。
契約書を交わす
Webライターが直接契約するなら、トラブルを未然に防ぐためにも、契約書をクライアントと交わしておくことをおすすめします。
契約書を交わしておけば、報酬が支払われなかったり、当初の依頼にない仕事の指示を受けたり、といったリスクが減ります。
クライアント側から業務委託契約書の締結を提案されることも多いですが、そうでないならWebライター側から提案したほうがよいでしょう。
まだまだフリーランスの立場が弱く、契約書の締結を提案するのは気がひけるという人もいるかと思いますが、リスクを減らし、安心して仕事を行うためにも契約書の締結は極力するようにしたいところです。
請求書を作成する
依頼の記事を納品し、報酬の支払いという段階になったら請求書を作成して、クライアントに送付します。
請求書は確定申告において所得を証明する上で重要な証明書となります。
報酬支払のトラブルを避ける意味でも請求書を送った上で報酬を受け取るようにしましょう。
損害賠償に備える
Webライターに限った話ではないですが、フリーランスは常にクライアントから損害賠償請求を受けるリスクがあります。
Webライターの仕事では、著作権侵害や納期遅れによる損害、情報漏えいなどの問題が常につきまといます。
損害賠償額が100万、1000万となった場合、フリーランスとしてはかなり苦しい負担です。
十分丁寧に仕事をしているつもりでも、不慮の事故でクライアントに損害が起こる可能性があることは気をつけておくべきでしょう。
対策としては、フリーランス向けの損害賠償保険に加入がおすすめです。
万が一、クライアントから損害賠償請求を受けて、請求通り支払うということになっても、保険があれば肩代わりしてもらえます。
おすすめのフリーランス向けの損害賠償保険としては、「フリーナンス」や「フリーナンス協会」などがあります。
特に「フリーナンス」は無料で損害賠償保険を受けることができるので、ぜひチェックしてみてください。
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まとめ
今回はフリーランスのWebライターが直接契約するメリットや案件を探す方法、注意点などについて説明させていただきました。
直接契約はフリーランスのWebライターにとって仕事の幅を広げ、収入も安定させてくれますが、一方でリスクもあります。
理不尽な報酬未払いや仕事依頼、損害賠償請求など、フリーランスならではの問題は少なくありません。
契約者や請求書をしっかり作成し、フリーナンス向けの損害賠償保険に加入しておき、万が一の備えをしっかりしておくようにしましょう。
※Webライターの始め方から知りたいという方は下記の記事をご覧ください。
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